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猫といねむり。

猫といねむり。

猫と抗生物質

※はじめてこのblogにいらした方は[はじめに]をご覧ください。
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last updated:2008/03/31

猫と抗生物質


●はじめに
動物病院で猫に処方される薬としてステロイド剤以上に多いのが「抗生物質」です。抗生物質は眼にみえて分かる副作用を生じさせることは少ないものです。抗生物質を処方された場合、ステロイド剤に対するような抵抗感を示す方もまだ多くはありません。そこで本来であれば必要とはいえないにもかかわらず抗生物質を「とりあえず」出されたり、注射されることもあります。そのため薬剤名をお聞きして獣医師にイヤな顔をされる率が高いのも抗生物質です。


●基本的なこと
抗生物質とは何か?」についてはメルクマニュアル家庭版(人間用)が、「抗生物質が細菌だけに作用する仕組み」については抗菌薬(抗生物質)動物のくすりが参考になります。

これらをお読みいただければよく分かるように、抗生物質は対象とする特定の細菌にしか効果がありません。また「薬剤の効果は、血流への吸収速度、感染部位への到達量、代謝速度などによって変わる」ので、人用の薬を猫に使う場合には必ずしも同じ効果が得られるわけではなく、異なった危険性が生じる可能性もあることに注意が必要です。

猫は抗生物質の投与に過敏に反応することがあります。人間や犬と異なった代謝機能を猫が兼ね備えていることとも関係があるようです。

適切な抗生物質の投与がなされると、おおむね5~7日間で効果が見られます(症状が治まっても指示された投与日数によって細菌を死滅させる必要がありますから自己判断で投薬を中止してはいけません)。適切な薬剤を選択できてない場合や抗生物質の適応症ではない場合には、同薬剤を追加投与しても効果は得られません。


●獣医療での幅広い利用
獣医師はさまざまな疾患の猫に抗生物質を利用します。人間用の抗生物質だけではなく動物用の抗生物質も利用しています

人間用の抗生物質を利用する場合は、上述のように、人間や犬と猫との代謝が異なるため、獣医療臨床のなかで治験を重ねたうえで人間用の薬を猫に投与することが望ましいことは言うまでもありません。

他方、動物用の抗生物質は牛を対象として作られたもの、犬や猫を対象として作られたものがあります。それぞれ研究・開発・治験・臨床の各段階で対象とした動物に対する薬効を検討していることが予想されます(そこで「犬用」の薬剤は文字通り「犬用」に開発されており「猫用」ではないことに注意を払う必要があります)。


●副作用は?

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